夏の風物詩 薬円台町会連合会 盆踊り大会は地元に愛される活気あるお祭り!

船橋市に移住して丸3年が経ち、周辺の土地勘もついてきてお気に入りのスポットも増えました。パン屋さんやいろいろな遊具がある公園、気軽に入れて2人の子どもも楽しめる飲食店など「子どもが楽しめるか」を考慮したスポットがほとんどです。

今年はこれまでの規制から解放され、大勢が集まる行事が開催されることが多くなりました。実は今年、船橋に越してきて初めて夏まつりに参加することができました。今回、私がご紹介するのは「薬園台連合町内会 盆踊り大会」です。

地元を根強く感じられる愛すべきお祭り!赤ちゃんからお年寄りまでみんなの目がキラキラと輝くとてもステキなお祭りでした。

心地よい風を感じながら、会場・薬円台小学校校庭へ

7月29日土曜日、この日は35度を超える晴天で外出するのが危険に感じてしまうほどの暑さでした。午前中は子どもたちとプールで遊び、お昼寝をしたいのをグッと堪えて家事をこなして夕方を待ちました。お祭りの開始は18時半。お昼すぎから始まる夏まつりも多いですが、薬円台連合町内会 盆踊り大会は18時半から21時までの開催で、夏の空が徐々に暗くなっていくのを心地よい風と共に感じられます。

駅からまっすぐ続く道には公民館や公園があり、さらに進むとおしゃれなカフェや薬円台高校があります。18時過ぎの薬円台高校には、まだ部活で汗を流す高校生の姿が見られました。暑い中で大変だな、と労う気持ちと青春だなぁと少し羨ましい気持ちが混じります。

薬円台高校まで来れば、会場は目と鼻の先です。信号待ちをしている人の中には浴衣や甚平の子どもたちがいて夏まつりムードが高まります。

交差点を渡って会場に到着です!

会場には赤提灯と迫力あるやぐら

私が生まれ育った小さな町では、やぐらを立ててその周りで盆踊りを踊るような夏まつりはありませんでした。近所の神社のお祭りの時には出店がいくつか出ていましたが、盆踊り大会というものはあまり馴染みがありません。

会場に入ってすぐに目に入ったのは「やぐら」です。

それほど大きいものではないのかもしれませんが、見慣れない私と初めて見る子どもたちは大興奮!どんなお祭りになるのだろうとワクワクが止まりません!

やぐらから少し離れたところにはいくつかのテントが張ってあって、本部や救護などの他にいい匂いのする魅惑的なテントもありました。

薬園台駅前にあるスーパーマーケット「エコピア」が出店しているテントと地元の消防団のTシャツを着た方々が元気にお店をやっているテント、子どもや家族連れが並ぶくじ引きなどのテントがありました。

お祭りの醍醐味!お祭りグルメを堪能♪

お祭りに来た目的は、子どもたちに季節感あるお祭りを体感してもらいたいという親心と、ただ私や主人がお祭りの出店を楽しみたいからというものでした。会場に到着するや否やまずはテントの前にできた行列に並びます。

4歳の息子と主人が比較的短いかき氷の行列に並び、私と2歳の娘はやぐらの一番近いところにあったフランクフルトなどが買える行列に並びます。並んでいる時点で香ばしいい匂いが漂ってきます!

2歳の娘と一緒に長い行列に並んでいたので、飽きてしまうかなと心配でしたが、ドンッと響く太鼓の音や音頭のリズムに合わせてとても楽しそうにしていました。会場にいる人によく聞こえるくらいの音の大きさで、それほど大きな音には感じません。赤ちゃん連れの方も多くいましたが、太鼓や音楽の音を怖がる様子もあまり見受けられませんでした。

20分ほど並んで順番がやってきました!テントの中にはタオルで汗を拭きながら一生懸命にフランクフルトを焼く男性、かき氷を削る音、活気のある声を掛け合いながら地域のお祭りのために尽力してくれる方々の姿がありました。

100円玉ばかりで支払いをした主人に「助かるやつ!100円玉ありがとう!」と声をかけてくれて、こういったやりとりからもあたたかさを感じました。購入した品物を受け取って「お疲れ様です!ありがとうございました」と声をかけたら「楽しんでね!」といってもらえました。子どもたちが元気よく返事をしていて、言葉にしにくいのですが「こういうのっていいな」と思いました。

今回の購入品は、かき氷、フランクフルト、ラムネ、生ビール、枝豆です!どれもリーズナブルでおいしく、大満足でした。フランクフルトは皮がパリッとしていておかわりしたくなるおいしさでした…!

地元で過ごす特別な時間

薬円台エリアは子どもたちにとっての地元です。今回はほぼ初めての地元のイベントへの参加となったわけですが、感想を聞いてみると「また行きたい!お祭り大好き!」と満面の笑みで教えてくれました。

お祭りに行った経験があまりない彼らにとってはそのものが楽しかったのだと思いますが、行き慣れた場所の雰囲気がガラッと変わる地元のお祭りは特別感もあったのだと思います。やぐらのまわりには人が集まり始め、踊る人やおしゃべりを楽しむ人の姿がみられました。

誰にとっても地元での催し物は特別です。いろいろな感覚や経験を得るのにとても重要な役割を担っていると思います。

今回、お店の行列に並んでいたときも後ろに並んでいたお客さんの会話で「友達を見つけたからそっちと合流する。帰るときは連絡して」と話しているのが聞こえました。声だけだったので年代もわかりませんでしたが、いつかそんな日が来るんだろうなと思いました。正直寂しくなりましたが、これも成長であり、地元もお祭りの楽しみなんですよね。お小遣いの使い方を覚えたり、遅くならないように何度も時計を見たり。そんな記憶が誰にでもあるのではないでしょうか。

すっかり夜になり、提灯の灯りがまぶしく感じられるようになりました。帰る前に校庭の真ん中で星空を見上げました。

薬円台はお店が多い地域ですが、この日はいくつかの星が見えて、息子が夏の大三角を見つけて喜んでいました。帰り道には「楽しかったね」と話して、眠いのに寝たくないような子どもたちがとても愛おしかったです。

余談ばかりになってしまいましたが、今回は薬円台の盆踊り大会をご紹介しました。みなさんの地元のお祭りはどんなお祭りでしょうか?きっとそれぞれが一番のお祭りを心に持っていると思います。これからの未来、そんなお祭りが予定通り開催される平和な日々が続くことをお祈りしています。

薬円台連合町会 盆踊り大会
住所:千葉県船橋市薬円台4-5-1(薬円台小学校)
アクセス:新京成線「薬園台駅」から徒歩約10分

※営業時間、開園・閉園時間、定休日など、変更となる場合がございますので、ご利用前に施設へご確認ください。