「船橋市郷土資料館」は見どころいっぱい!街を知ってもっと好きになる

突然ですが、船橋市の歴史をご存じでしょうか。恥ずかしながら、私はほとんど知っていることがなく、数年前に越してきたばかりという言い訳を何年も言い続けていました。

今回は船橋市の生い立ちや歩みについて知ることができる「船橋市郷土資料館」を
ご紹介します。子どもにも分かりやすく、大人も楽しめるすばらしい博物館でした!

成田街道沿いにあるアクセス抜群の立地

「船橋市郷土資料館」は薬円台公園と同じ敷地にあり、主要道路の成田街道沿いにあります。すぐ近くに「郷土資料館前」というバス停があり、津田沼駅や北習志野駅からのアクセスも便利です。

昭和47年に船橋市初めての博物館としてオープンし、平成30年にリニューアルしました。コンパクトな博物館ですが、洗練されたデザインとわかりやすい展示で子どもから大人までみんなが楽しめる工夫が見られます。

郷土資料館に入り、受付を済ませたら最初の展示室である2階に上がります。2階へは階段もありますが、エレベーターも設置されているので階段が辛い方やベビーカーでも楽に移動ができますよ。

最初に見られる展示は時代ごとに分かれた船橋市の歩みについての映像です。スクリーンに投影されるので、みんなで見ることができます。

床には船橋市の地図が投影されます。突如動き始めた壁と床の映像に子どもたちはびっくり!「これは何?!あれは?」と質問が止まりません。操作は手前のディスプレイをタッチして行えます。とても簡単で、1本の動画は3分程度でした。

展示室に移動するときに見つけたピクトグラムです。なんだかかわいかったので撮影してきました。ポップなピクトグラムですが、狩猟時代についての展示かな?と予測ができるすばらしいデザインだと思います。

子どもも飽きない工夫

今回の訪問も子どもたちと一緒でした。4歳の息子と2歳の娘なのですが、2人とも映像やポップな色使いの展示に飽きることなく楽しんでいました。

展示室は全体的に明るく、清潔感があります。資料館というと細かい文字で難しい説明書きがあるイメージだったのですが、こちらの資料館は言葉遣いもわかりやすいです。小学生の社会科見学などで訪れることがあるようで、そういった年代の子どもたちでもわかりやすいと思いました。

実は受付でこんなものをいただいていました。

子どもも展示を楽しめるクイズラリーです。展示に紛れて3つのヒントが隠されていて、その近くにある展示についてのクイズが出題されます。

選択肢は遊び心があって大人はクスリとさせられます。ひらがなは練習中の息子も一生懸命読んで挑戦していました。大人が説明してあげるだけでなく、子どもたちが自分で理解を深められるクイズは良い取り組みになると思います。ヒントを一緒に探したり、一緒に問題文を読んでみたりするのも楽しいコミュニケーションになりました。

この日、特に子どもたちが楽しんでいた展示は昔の給食についての展示です。

全国で給食が食べられるようになった昭和27年の給食は、当時高価だった豚肉や鶏肉の代わりに鯨肉が使われていると知った息子。目を丸くして見本の鯨肉のたつた揚げを眺めていました。私としては瓶に入った牛乳をみて「瓶に入ってるのおいしそう…」と呟いていたのが印象的でした。

みなさんの思い出の給食はどんなものでしたか?一緒に訪れた方と話してみるのも盛り上がりそうですね!

ふなばしを知ってもっと好きになる

クイズを楽しみながら見て回って、滞在時間は1時間30分ほどでした。じっくりと解説を読みながら巡ればもう少し時間がかかりそうなボリュームがありました。私たちが滞在している間にも3組ほどの親子が訪れていました。

夏休みが終わりそうな週末だったこともあり、近場でのんびりおでかけを楽しむのにぴったりな場所でした。入館料が無料で、船橋の歩みやいろいろな出来事を知ることができました。

小学校の社会科で使う「わたしたちの船橋」というテキストも展示されていました。いつか子どもたちがもっとこの街のことを知って、もっと好きになってくれたらいいな、と思いました。この日はその第一歩になった気がします。

郷土資料館の建物の隣には、「D51 蒸気機関車」が展示されています。ここは子どもたちのお気に入りスポットで、中に入れる土日はとても特別なようです。何周かしたところで正午を知らせるチャイムが鳴ったので、帰路につくことにしました。

船橋市郷土資料館
住所:千葉県船橋市薬円台4-25-19
アクセス:新京成線「習志野駅」から徒歩約10分
連絡先:047-467-1399
営業時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日 祝日の翌日(土曜日・日曜日・祝日は除く)
年末年始(12月29日~1月3日) ※資料及び施設の管理等のために臨時に休館する日があります。
入館料:無料

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。